パソコンの電源を入れると、メーカーロゴの表示のままフリーズしている。
先週からこのような状態。
特に、エラー表示のようなものも無いのですが。。。
とのご連絡。
早速、勤務先へお伺いし不具合を確認、、、と思ったのですが、普通にWindowsが起動。。。
起動に要する時間は長めですが、デスクトップが表示されました。
いったんシャットダウンして、再度、電源ON、Windows起動しました。。。
お話を伺っていると、
恐らくこの画面でフリーズするはずなのですが↓
「グルグル」表示前の状態です。
ノートは、
Lenovo製 G500
Windows8 > Windows10 にアップグレード
念のため、ハードディスクのSMARTを確認。
すると、代替保留セクタが2ヶ所。
ただし、ハードディスクから異音はありません。
再度、シャットダウンから電源ON。
スリープにしたり、解除したり。。。異常なしです。
異常が無ければ対応もできない(不具合の原因調査が出来ない為)ので、その日は撤収。
さらに、1週間程度経過して、、、ご連絡あり。
同様の症状が出ている。。。
ログイン画面の直前でフリーズすることもあったそう。
恐らく、
下画像の状態↓
再度、勤務先へ伺って、不具合を確認、、、しようとしたのですが、普通にWindowsが起動。。。
もしや、嫌がらせですか。。。
ってなわけないですね。
何度か、電源を入れたのですが、不具合が発生しない。
SMARTは、先週と同じく代替保留が2ヶ所(増えてない)。
ん~、
不具合のチェックをしようとすると、不具合が解消するパターンは、最も対応しずらいケース。
メンテナンスを兼ねて一通りチェックを行い、特に異常が無ければ、ハードディスクを交換することに。
お預かりして対応。
戻って、不具合を確認してみると、、、普通にWindowsが起動。。。
メモリのエラーチェック→異常なし
ハードディスクを着脱するために、本体底面のカバーを取り外します。
バッテリーを外して、端子部分の両側のネジを外します↓
もちろん、Lenovoの「封」は破ることになります(画像は破った後)。
本体内部↓
中央向こう側に、金属製のハードディスクのマウンタ。
マウンタのネジを外して、ハードディスクを抜き差し。
→これで、SATAの接触不良だった場合は、改善させることが多い。
ノートの電源を入れるため、本体をクルリと置きなおすと、、、
何やら、金属製の小さめのパーツのような物らしき物が落ちる音が。。。
テーブルの上を探すと、、、ネジが1本。。。
もういちど、クルリとして、本体裏側内を確認すると、
ネジ穴のみの個所が一つ(矢印)↓
先ほど、カバーを開ける際に「封」を破りましたよ。
とるすと、、、自然に緩んで抜け落ちていたと考えられます。
ネジが緩んでいることは、時々ありますが、、、
完全に脱落して、本体内に転がっている状態は、初めてのケースでした。
で、、、
もしや、ネジの脱落が不具合の原因!?
ネジが転がっている位置によって、不具合が出たり出なかったりは、充分考えられます。
→画像1枚目のメーカーロゴ表示でフリーズ、の原因の可能性もありそう。
→と言うより、壊れてなくて良かったぐらいです。
ネジを元通り取り付け。
その両側のネジもかなり緩んでいたので、増し締め。
ただ、ネジは、画像2枚目のログイン直前画面でのフリーズの原因とは考えずらい。。。
それに、起動に要する時間が長いことも気になります。
そこで、Cドライブをクリーンアップ→若干、起動時間が短くなったかも。。。
やはり、代替保留セクタの影響があるかも知れないので、chkdskをかけてみることに。
コマンドプロンプトを管理者権限で起動↓
chkdsk c: /r
を入力して、再起動。
起動時に、chkdskが実行されます。
Windows起動後、コンピュータを右クリックし「管理」をクリック↓
イベントビューア>Windowsログ>application に
ソース:Wininit イベントID:1001
に、chkdskの結果が載っています。
chkdskの結果の内容を、メモ帳に貼り付けてみてみると↓
使用されていないセキュリティ記述子14075件を削除。
空領域のビットマップを修正。
したとのこと。
ただし、バッドセクタは0ですね。
シャットダウンして、再度起動させてみると、、、あきらかに起動時間が短縮されています。
特に、ログインパスワード入力後から、デスクトップ表示までが短くなりました。
最後に、再度SMARTを確認すると、
代替保留セクタ:2ヶ所
と変わらず。
増えていないので、ハードディスクの交換はせずに様子見としました。
お預りの翌々日にお届け済み。
ありがとうございました。
パソコン診療所
上原