朝、電源を入れるとメッセージが表示されて、windowsが起動しない。
とのご連絡。
お伺いして状況を確認すると↓
一般的に、ハードディスクのエラー(物理的な場合と、ソフト的な障害の場合があります)が原因で、重要なシステムファイルの読込みができずにwindowsの起動が出来ない状態。
お預かりして、お見積もりしご連絡することに。
パソコンは、VAIOのデスクトップ、PCV-RX55
windowsXPです。
まず、ハードディスクを取り出します。
本体上面のカバーから取外し↓
丸印のツメを握るようにして、本体後方へずらします。
側面のカバー取外し↓
丸印のレバーを引くと外れます。
ハードディスクをシャーシごと取外し↓
丸印のレバーを引き出して、矢印方向に引き上げます。
チェック用のパソコンに接続し、
SMARTをチェックすると↓
代替え済み15ヶ所。
代替え保留中7ヶ所。
物理的なエラーがあるので、ハードディスクの交換が必要となります。
ご連絡すると、使用されていたVAIOもwindowsXP初期の頃のモデルなので、別のパソコンを購入されることに。
用途も決まっていてネットもほとんど使用せず、便利なソフトも入っているので、できれば現在の環境をそのまま購入するパソコンに移したいとのこと。
通常、windowsが入っているCドライブのイメージバックアップをとり、新しいハードディスクにリカバリし、同じパソコンで使用することが前提となります。
しかし、最近は別のパソコンにリカバリすることも可能となってきました。
例えば、今年AFT対策で購入した
Acronis True Image 2015 には、Universal Restore という、別のパソコンにリストア後、必要なドライバを組み込み使用できるようにする機能が付いています。
ともあれ、まずエラーのあるCドライブのバックアップが取れるかがカギ。
修復を試みたところうまくいき、
windowsが起動できるようになりました↓
その後、バックアップからリカバリまで、試行錯誤をしながの作業。
最終的に確定した(自己流かもしれませんが)手順を記載しておきます。
前準備として、移行先のぱそこんのプロダクトキーに変更しておきます。
vistaや7では、windowsで変更可能ですが、XPの場合は専用のパッチを使用↓
http://windows.microsoft.com/ja-JP/windows/help/genuine/product-key#T1=tab03
ダウンロードしたファイルを、
VAIOで実行↓
変更の際はネットに繋がっていないとエラーとなり変更できません。
新しいパソコンに張られているプロダクトキーを入力↓
設定します。
シャットダウンし、Cドライブをトゥルーイメージでバックアップ。
新しいパソコンに復元↓
マザーボードは、AsRockのG41M-VS2(G41チップセット)。
CPUは、Pentium4 661 3.6GHz
NEC製の古いMateのケースを利用しています。
完了後、再起動するとwindowsの起動途中で再起動を繰り返し起動不可。
そこで、Universal Restore の出番。
まず、intelのダウンロードサイトから、ドライバをダウンロードし展開、USBメモリへコピー。
中の”All”フォルダ内のドライバを使用します↓
USBメモリを新しいパソコンへ接続し、Universal Restore Boot ディスクから起動。
「自動ドライバ検索」の「フォルダの追加...」で、Allのフォルダを指定↓
画像は、別のフォルダを指定しています。。。↑
(デフォルトでリムーバブルメディアの検索が「オン」となっているので、特に指定しなくても大丈夫だと思われます。)
適応中↓
終了後、windowsを起動すると、
ライセンス認証の窓が表示↓
プロダクトキーを変更しているので当然ですね。
いいえを選択し、とりあえずwindowsを起動↓
正常起動成功ですね。
チップセットとLANのドライバをインストール。
再起動し、ライセンス認証で「はい」を選択しネット経由で通常の認証手続きを行い終了↓
windowsのアップデートはエラーとなりましたが、すでにサポートを終了していてアップデートは提供されていないので、対応無し。
VAIOでのCドライブは10GB。
圧縮して、ぎりぎりまで使用されていたのでひどい細切れ状態↓
デフラグできれいに整理。
移行先では30GBの設定。
最後に、
DVDROM(左)をVAIOから取り出したマルチドライブ(右)に変更し↓
作業完了。
いつものクリスタルマーク↓
昨日お届け設置済み。
ソフトや共有設定も異常なく動作することを確認し対応完了。
ありがとうございます。
別パソコンへのリカバリ成功です。
パソコン診療所
うえはら