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2018年03月13日

ヒンジ交換が想定外の作業に

ノートのヒンジ破損の修理依頼。
東芝 dynabook Satelite J32
WindowsXP

機械制御のプログラム開発やメンテナンス専用で使用していて、現場に持ち出して使用したいのでヒンジを直してほしいとのこと。

右側のヒンジ部分↓
ヒンジ交換が想定外の作業に
折れてしまって、抜け落ちているようです。

同じく左側↓
ヒンジ交換が想定外の作業に
黒いケーブルは、ディスプレイとインバータ用。

ネットでジャンク品のノートを探してすぐに交換、、、と思っていましたが、適当なノートがない。。。
 →正常動作品は、価格的に高額となり、一つ見つけたジャンク品は「ヒンジ破損」。。。
と困っている時に、

ふと最近近くに開店したハードオフを思い出し、、

覗いてみると、、、

かごに入っているジャンクノートの中から、J61を発見!
ディスプレイが15インチとJ32と同じことを確認し購入。
サイズ、見た目とも同じなので、ヒンジを使用できる可能性大。

早速、J61を分解していきます。

本体の分解は、こちらのページを参考になりました↓
http://dynabook.biz/reduce_pc/1394/
ありがとうございます。

本体に関しては、ポイントだけ。
丸印の3本のネジを外して、キーボード取外し↓
ヒンジ交換が想定外の作業に

DVDCDドライブは、丸印のネジと↓
ヒンジ交換が想定外の作業に

本体底面のここのネジを外して↓
ヒンジ交換が想定外の作業に
引っ張り出します。

ハードディスク部分のカバーは、ネジを外して少し手前に引っ張り、、、
画像のように上にずらして取り外し↓

ヒンジ交換が想定外の作業に

一般的には、ディスプレイ部分は本体にヒンジ部分がネジ止め、あるいは差し込まれるような感じで、すぐに分離できます。

が、、、このノート(参考にしたサイトでは、Jシリーズ共通のようです)では、本体上面カバーにヒンジが固定されています。
さらに、ヒンジを取外すには、左右別々に本体上面カバーから取外す必要があります。
別々に取外すには、先にディスプレイ部分からヒンジを取外す必要があり・・・
整理すると、分解の手順としては、

1.ノート全体→本体部分と、ディスプレイ部分+本体上面カバーに分離
2.本体上面カバーに固定されている、ディスプレイケーブルを取り外し。
3.ディスプレイ部分の液晶パネル周りのフレームカバー取り外し。
4.液晶パネル取り外し、ヒンジ取り外し(これで、ディスプレイ部分と本体上面カバーが分離できます)。
5.本体上面カバーから、ヒンジ部分を取り外し。

となります。
1は、参考サイトを参考に作業可能ですので2から。

この、ネジ2本で固定されている金具を取外します↓
ヒンジ交換が想定外の作業に
が、取外す際は、、、
ネジ以外に、矢印の突起も考慮して取り外します↓
ヒンジ交換が想定外の作業に

3のフレームカバー取り外しは、左右の目隠しの下のこのネジを外して↓
ヒンジ交換が想定外の作業に

隙間にマイナスドライバ等をこじ入れて少しずつ、分離していきます↓
ヒンジ交換が想定外の作業に
固定用の「ツメ」は、フレーム側が外側に向かって凸。
実際は、自分の「ツメ」をこじ入れてはずすことが出来ました(かみ合わせは割とゆるめかも)。

フレームを取外すと、ヒンジ部分のカバーも取り外すことが出来ます↓
ヒンジ交換が想定外の作業に

ディスプレイ部分の両側に有る目隠しの下には、パネルとヒンジを固定する為のネジ↓
ヒンジ交換が想定外の作業に
パネル固定のネジ(青丸)は、上下に2本あります。
ピンク丸のネジを外すと、ヒンジも取り外すことができます。

4液晶パネル取り外し↓
ヒンジ交換が想定外の作業に
液晶パネルは、シャープ製のLQ150L1LH43
細長い緑色のバックライト用のインバーター基板もネジ1本を外して取り外し。

パネルとインバータ、ディスプレイケーブル一式↓
ヒンジ交換が想定外の作業に
J32、J61とも15インチですが、、、
J32は、1400*1050の解像度。
J61のディスプレイは、1024*768。
なので、ディスプレイはJ32を使用します。

さらに、ディスプレイのカバーも取外してヒンジのみに。

5の本体上面カバーからネジ3本を外して、左右のヒンジ取り外し取り外し↓
ヒンジ交換が想定外の作業に
この時、先に内蔵スピーカーも取外して起きます。

取外した、左右のヒンジ↓
ヒンジ交換が想定外の作業に
予想以上の作業量となりました。

ところで、ヒンジのみを交換する予定でしたが、よくよく見ると、ディスプレイ横のヒンジ固定ネジの位置が違う↓
ヒンジ交換が想定外の作業に
上がJ61。下がお預かりしたJ32。
そこで、ディスプレイ部分のフレームとカバーもJ61のパーツを使用することに。
※※1400*1050のパネルが1024*768のパネルより少しだけ幅が小さい(1mm弱程度)ので、交換できました。
※※J32のパネルが付いていたカバーには、1024*768の少しだけ大きいパネルは入りませんでした。

同じように、J32も分解し、、、
本体上面カバーに、ヒンジ取り付け↓
ヒンジ交換が想定外の作業に
本体側は、形状、ネジ位置等、まったく同一でした。

ディスプレイカバーにヒンジを固定。
J32のディスプレイ一式を取り付け。
フレーム取り付け。
本体部分を全て元通り取り付けて、作業完了↓
ヒンジ交換が想定外の作業に

J61の本体上面カバーもJ32に使用できそうでしたが、アームレストのシールの機種名やCPU名が違ってしまうので使用しませんでした。
J61の上面カバー使用の場合は、1と液晶パネル交換のみ。
ディスプレイの解像度が同じで、アームレストのシールを気にしなければ、1だけの作業で対処可能なはずです。

今回、ハードオフにあった使用できるSateliteがJ61の1台のみでしたので、仕方ないですね。

パソコン診療所
うえはら


タグ :東芝ヒンジ

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Posted by パソコン診療所 at 20:59│Comments(0)修理報告(その他)
 
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