FAX専用のパソコンの購入依頼。
インクジェットの複合機で受診したファックスを、PDFでパソコンに自動保存。
画面で確認して、必要な時だけプリントアウトする。
ネットは使用ぜず、ワードエクセルも不要。
ほぼ専用機として使用するので、出来るだけ安くでお願いします。
これまで、Pentium4のデスクトップを使用していましたが、複合機を変更するタイミングでパソコン側も変更。
→Pentium4のパソコンだと、仕事用としては遅く感じます。
そこで、以前に不用品として引き取って保管していた、DELLのデスクトップを使用することに。
Vostro 230
Windows7 Pro
電源ONでBIOS起動を確認。
ハードディスク無しで、ケースが少し訳あり品です。
早速、メンテナンス開始。
各パーツを分解してほこりをきれいに↓
ハードディスクは、ハードオフから購入。
マザーボードも異常無し(に見えます)↓
電源内も確認↓
電解コンデンサ異常無し。
ほこりをきれいにして、元通りに。
デスクトップケースの訳あり箇所↓
増設カードを固定する「止め」の金具が欠損。
なら、カードごとにネジ止めする一般的な方法で固定すればいい。
と思っていましたが、、、
よくよく見てみると、ネジ止めできない、ではあ~りませんか~
→ネジ止めの位置に「穴」があるが、ネジが切られていない。
増設カードを使用しなければ特に問題は無く、一般的にはそのような使われ方が圧倒的に多い。
のですが、、、
マウスコンピュータのスリムタイプのデスクトップケースを保管してあったことを思い出し、、、↓
→マザーボードは故障で廃棄、電源は他で使用、他のパーツは再利用済みでした。
DELLの電源を取り付けることができるか試したところ↓
ネジ穴ピッタリでOK!
マザーボード自体はマイクロATX規格なので、ATX用のマウスのケースに取り付け可能。
ドライブ類の位置も、両方でほぼ同じ(と言うことは、ケーブル類もそのまま使用可能)↓
左側がDELL、右側がマウスコンピュータのスリムケース。
ほぼ同じ大きさですが、マウスの方が、奥行きがやや短い。
これなら、マウスのスリムケースにDELLを移植することができそうです。
マウスのスリムケースのほこりをきれいにして、
IOパネルをDELL品に交換↓
メーカー製のパソコンでも、ATX規格で製造された製品であれば互換性があります。
DELLのマザーボードもj取付↓
マザーボートの大きさやネジ穴の位置が規格化されているので、このようなことが可能です。
が、、、
丸印のあたりが問題になりそう。
拡大してみると、
前面パネル用のコネクタの位置が、ちょうどケースと微妙に干渉する位置に↓
ギリで、着脱可能でしたのでOK。
ATX規格は、ケースの大きさまでは規格化されていないので、小さめのケースを利用する際は、実際に取り付け可能か事前にチェックする必要があります。
→パーツの大きさやドライブ類の配置等によって、実際に利用できないこともあります。
Vostro230のマザーボードの全面パネル用ピンヘッダのピンアサインは、ネット上の情報から入手。
下画像は、マザーボードの外側から見た場合のコネクタの配置↓
電源LED:(2+)=(4-)
システム異常時点滅:(2-)=(4+)
電源スイッチ:(6+)=(8-)
2番と4番ピンは、通常ON時の点灯と異常時の点滅で、プラスとマイナスが逆になるようです。
電源LEDは上記の特殊性があるので、
DELLからLEDを取り外して取付けしました↓
取付箇所の「穴」に入るように加工し、抜けないように両面テープを挟み込んで固定。
無色透明のマウスの電源LEDは使用せずそのままに。
マザーボードの内側になる方から見たコネクタ↓
HDDLED:(1+)=(3-)
電源スイッチ:(9-) オリジナルと同様、8番のマイナス線から分岐させて9番にも繋ぎました。
5番と7番でリセット、との情報もありましたが、実際に試してみて、230用のマザーボードでは反応ありませんでした。
フロントUSBコネクタ用のピンヘッダ↓
USBからの配線コネクタに10番ピンが無い場合、上画像のように、7か8番ピンと短絡させることにより、BIOS起動時のフロントUSBエラーの表示を出なくするようにできます。
フロントUSBコネクタと、マウスに付いていたカードリーダーのコネクタを接続↓
一通り、パーツを組み立てた状態↓
前面パネルのコネクタ(ギリでOK)以外、問題無く取付けできました。
電源を入れて、BIOSが起動することを確認↓
OKですね。
この後、ドライブ類のコネクタ接続、Windows7 のインストール等。
DVDマルチドライブのDVD書き込み品質↓
後半半分、一般的な値より少しエラーが多めですが、読み込みに問題無いレベル。
カードリーダーも認識されています↓
実際の読み込みもOKでした。
DELL機から、プロダクトキーシールとサービスタグを移植↓
通常、パソコンケースに張られたプロダクトキーシールを張り替えることはライセンス違反となりますが、今回は、DELLのパソコンケースにライセンスされているわけではないことは明らかなので、マザーボードを取り付けたケースにシールも移植しました。
最近のデジタル認証では、マザーボードにライセンスがくっついてくるので、わざわざ張り替える必要はなくなりました(と言うより、シール自体が無くなりました)。
本体側面の通風孔の位置とCPUファンの位置と若干ずれましたが、問題無い範囲↓
Windowsのアップデート等、メンテナンスを行い作業完了↓
マウスの皮をかぶったDELL、、、
と、ちょっと変わったパソコンとなりました。
今回、Vostro230 のマザーボードがマイクロATX規格だったことで、ケースの変更が出来ましたが、メーカー独自の形状のマザーボードでは、ケースの変更は不可となります。
また、たまたま小スペース用の電源も同じ規格品が使用されていたことも幸いしました。
→省スペース用電源に関しても、3~4つの規格がありますが、あまり詳しくは理解していません。
お届けの連絡待ち。
ですが、今は新型コロナが流行しているので、落ち着いてからが良さそう。
ありがとうございます。
パソコン診療所
うえはら