電源を入れても、電源ボタンのKEDがオレンジ色に点滅するだけで、パソコンが起動しなくなった。
とのお電話。
持ち込まれたデスクトップは、
DELL OPTIPLEX 390
週末以外は点けっぱなしのパソコンで、ある時、気付いたら電源が落ちていた。
その後、電源を入れようにも、オレンジの点滅だけで画面に何も表示されないとのこと。
オレンジの点滅は、もうお馴染みですね。
ほぼ、電源関連の不具合です。
純正電源のかわりにチェック用電源をつなげてみると、、、BIOS起動しました。
電源不具合確定です。
電源を取り出して、中を確認してみると、珍しく1次側の大きなコンデンサが膨張。
その他は、目視で異常はありません。
電源単独でONすると、、、起動しましたが、、、「ジージージー」のような感じのノイズが聞こえます。
出所を探っていると、、、突然、電源がOFFに。
以後、ONにすることはできませんでした。
だめもとで、
1次側の大きなコンデンサを交換してみましたが(丸印)↓
改善せず。
状況をご連絡し、
専用電源ではなくATX電源を外付けで利用することに↓
電源ケースの背面部分をカットして、そこからケーブルを引き込みます。
パソコン内の配線↓
余ったケーブルは、電源ケース内に収納。
電源ONで起動を確認↓
手持ちの400Wの電源を使用したので余裕があります(純正は240W)。
使用時は、こんな感じでしょうか↓
電源からの排気が来ますが、配線と電源の構造上、致し方ありません。
後ろ側はこんな感じ↓
パソコン内もきれいに掃除して作業完了、、、のはずでしたが、、、
前面に付いている、ケースファンの動きがちょっと悪い↓
回転はしますが、明らかに正常なファンのようななめらかさが無い。
この件もご連絡し、交換対応することに↓
純正ファンを取外して、同じ大きさの8cmファンを取り付け、、、ようとしましたが、ギリでマザーボードにかかって取り付けることが出来ない。
なぜなら、同じ8cmですが、純正は厚みが20mm(左)
交換に使用するファンは、一般的な25mmだから(右)
しかし、固定に使用されていたピン状のゴムではなく、一般的なネジを使用することにより、取り付け可能↓
マザーボードに接続するコネクタ部分も、他のマザーボードから取ってきた一般的な3ピンコネクタに変更(矢印)↓
純正のコネクタ(丸印)では、形状が異なる為、刺さりません。
ファンからのケーブルを繋ぎます↓
右側の余っている2ピンには、ショートを防ぐ為、ダミーを装着してます。
電源を入れると、正常に回転↓
OKですね。
ファンを交換する場合、アンペア(A)数も同じぐらいの物を使用し、風量が変わらないようにします。
純正のケースファンは、12V1.56W
A数を計算すると、0.13A
交換に使用したファンは、12V1.2A
アンペアでの計算では、若干風量が少なくなりますが、厚みが5mm厚いので、風量的には多少有利なはず。
すでにお引渡し済みです。
ありがとうございます。
パソコン診療所
うえはら